結論:77%が値上がり。ただし2割は1円も変わっていない
3年以上続いている649作品が対象。
| 作品数 | 割合 | |
|---|---|---|
| 値上がりした | 500作 | 77.0% |
| 1円も変わっていない | 134作 | 20.6% |
| 値下がりした | 15作 | 2.3% |
| 実測値 | |
|---|---|
| 値上がり額の中央値 | 110円 |
| 1巻の定価(中央値) | 704円 |
| 最新刊の定価(中央値) | 792円 |
4作に3作は上がっている。でも上がり幅の中央値は110円——コーヒー1杯には届かない額だ。「気のせいではないが、思っているほどでもない」というのが実測の答えになる。
そして見落とされがちなのが、5作に1作は1円も上がっていないという事実のほうだ。
上がった額が大きい作品
| 作品 | 1巻 | 最新刊 | 差 | 経過 |
|---|---|---|---|---|
| SUPER LOVERS | 770円(2010年) | 1,650円(2026年) | +880円 | 16年・27巻 |
| MOONLIGHT MILE | 555円(2001年) | 1,320円(2026年) | +765円 | 25年・26巻 |
| 転生したら剣でした | 836円(2017年) | 1,430円(2026年) | +594円 | 9年・23巻 |
『SUPER LOVERS』は16年で2.14倍。1巻を買ったときの感覚で最新刊をレジに持っていくと、倍以上の金額になる。
『MOONLIGHT MILE』の25年で+765円は、25年ぶんの物価そのものを1つの本棚で見ているようなものだ。
ここで効いているのは主に年数である。長く続いている作品ほど、その間の値上げを何度もくぐっている。逆にいえば、5年しか経っていない作品が+700円上がっていたら、それは年数ではなく別の理由(判型やページ数の変更など)が働いている可能性が高い。
逆に、何年も値段が変わっていない作品
『夏目友人帳』は21年、35巻ぶん、ずっと594円。2005年に1巻を買った人が2026年に最新刊を買っても、財布から出る金額は同じだ。
値上げのニュースは目に入りやすいが、この「変わっていない」ほうは誰も記事にしない。5作に1作がこちら側にいる。
全巻そろえるときの実感
値上がり額の中央値110円というのは、1冊あたりの話だ。全巻まとめて買うときは巻数だけ効いてくる。
たとえば30巻のシリーズで、後半の15巻が110円ずつ上がっていたとすると、差は1,650円。単行本2冊分ちょっと。「全巻いくらか」を見積もるときは、古い巻の値段で全巻を掛け算すると足りなくなるということでもある。
各作品ページの「全巻そろえるといくら?」では、実際の巻ごとの定価を合計して出しているので、この掛け算のズレは起きない。
この記事の集計条件
- 当サイトのデータベース(楽天ブックス書籍検索API由来)で刊行履歴を追跡できるシリーズが対象
- 第1巻と最新刊の両方に定価データがあり、4巻以上・3年以上続いているもの
- 新装版・愛蔵版・完全版・文庫版は除外(判型が変わると値段が変わるのは当然のため)
- 同じ巻数が1年以上離れて2回現れるシリーズは除外(復刻版が同じシリーズに混ざったもの。ここを外さないと1984年の1巻と2026年の新装版を比べてしまう)
- セット商品が混ざるのを避けるため、1冊2,500円を超える価格は除外
- 定価は税込。時期によって消費税率が違う点は補正していない(税率の変更ぶんも「読者が払う額の変化」として含めている)
- 集計日: 2026年8月29日/対象649シリーズ
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